彼女が背伸びをし、俺は屈む。

これが、俺たちの距離だった。

「まだ不安ですか?お嬢様」

「不安ですとも」

「さて、家まで送っていくよ」

「あ、その前に」

「なに?」

「チョコバナナを食べましょう」