「おい、孤太」

ほっしーが話しかけてくる。

「なんだよ」

イライラして口調が尖る。

「俺は保険委員でもあるから早退届ぐらい偽造できるんだが」

ほっしーの顔を見た。

ほっしーは軽くウインクしてみせる。


「悪いなほっしー、借りはいつか返す」

バックを持って飛び出した。