すると、緑色の炎が俺と彼女の顔を照らした。

「綺麗・・・」

「こっちは四つの炎がひとつになるやつ」

かちっと音がすると、まるでバースデーケーキのように炎が灯される。

「なんか、ライターって惹かれるんだよ」

電気をつけた。

「君は、興味のあるものってある?」

少し考えるような仕草をする筑那美ちゃん。

「私は・・・やっぱり本が好きですね」

「ああ、そうそう、吾輩は猫であるの感想、あれよかったよ、俺も同じ事考えてた」

「そんな・・・付け焼刃です」

すこし照れ顔だ。