言葉を濁す。

「じゃあ、何で俺の事好きになったの?対面ないよね」

「同じクラスになったとき、なんだか誰にでもそっけなくて興味がなさそうだったから」

ああ、俺がいつも一人だからなにか感じるものがあったのか。

「それで、いつも屋上にたっているときの姿が不思議に綺麗で・・・あれは何をしていた
んですか?」

「風に当たってたんだよ」

電波を覗いていましたなんていえない。

「そだな・・・俺の宝物見る?ていうか見せて自慢したい」

「はいっ!」

引き出しから色とりどりのライターを取り出す。

「これ見てよー、クールのターボなんだけど炎が緑なんだ」

電気を消す。

「はわっ!」

なにか驚いているが、かまわずにライターをつける。