「おめでとう!松永さんってあの松永さんだよね?めっちゃ美人じゃん!よかったね圭人!付き合えることに感謝しなきゃ!」



一気にマシンガンのように喋ってから
一息吸う。そして

「あっ!私、今日えっちゃんと会う約束してたんだ!じゃあね!」


そう言って



バタバタと自分のテキストとプリントをかき集めて圭人の家を飛び出した。






自分の家のドアを開け、閉めた瞬間
玄関にそのまま座り込む。




その瞬間、堰を切ったように
涙が溢れてくる。