そしたらいつの間にか圭人が こっちに来てて 「愛莉、冷凍庫あけっぱ」 「…あ、ごめん…」 「どうしたそんな固まって、俺が彼女とかガラにもなさすぎておかしいか?」 「……う、ううん」 「というか愛莉がアイス握りしめてるから、アイス溶けてきてるじゃん」 意地悪に笑う圭人。 私は片方はちゃんと袋の上から 棒のとこを持っていたけど もう片方はガッチリアイスの部分を掴んでいて、それはもう溶け始めてた。 「俺がこっちな」 そう言って圭人は私からスッと溶けた方のアイスを抜き取った。