どういうこと?わけが分からないけど確かに一つ分かったのはどうやら、わたしの方が住居不法侵入らしい。

「おい、今からリビングへ行くぞ。そこで説明だ」

さも当然のように言ったかと思うとおもむろにネグリジェを脱ぎ始めた。均整の取れた綺麗な筋肉が見える。わたしは慌てて、顔を逸らした。

「な、何でここで着替えるんですか!?」

「深い意味はない。妻の前で夫が着替えようが問題ないはずだ」

「あります!」

だから、いつから妻になったの!?

「お前も着替えろ」

「無理に決まってるじゃないですかっ」

成人男性の前で素肌を晒すなんてありえない!!!

「?」

「何で首を傾げるんですか!普通分かりますよね!?」

ああもう、なんなんだ。この人。わたしは少しでも早く説明してもらいたいのに。

「なにを怒ってるんだ?まぁいい。終わったぞ」

「終わったら、早く出てってください!」

「分かった、分かった」

ガチャと扉が開いて閉まる音がした。急いで着替えた。