「時間切れだ。セレス」

「ちょっと!時間切れってどういうコト?」

「お前との時間は終わった。これからは俺の時間だ」

そう言ってセレスさんからわたしを奪い取っていく。

「アヤト!強引すぎるわヨ!」

セレスさんの叫び声がどんどん遠ざかっていく。あっという間に綾斗さんの部屋。

「お前は無防備すぎる!セレスだって男なんだぞ!」

「(確かに油断してたかも…)」

「セレスだってわきまえてはいるがお前の前ではただの男だ。襲いはしないがそれなりに奪われるぞ」

「すいません…」

「食われる前に奪還できて良かった。これからは首輪でもつけて俺の周りにずっといてもらうか」

「(犬じゃないんだから!)」

でも不安にさせてしまったのは事実。もう一度謝っておこう。

「すいません…」

「もういい。もう寝ろ」