「はぁぁ…」

「何だ、本当に緊張してたのか」

「はい」

「この後もまだまだ回るぞ。頑張れ。それと英語は話せるか?」

「簡単な英会話ぐらいなら…」

「それなら、会話の空気を読んで適当に相槌を打っておけ」

相変わらず、強引な人。でもさっきの熱っぽい目はドキッとした。それから、なんとか挨拶を終えて妻としての役目を果たしたのだった。