愛してる。さようなら。

約束した時間は10時。




私は早めの9:45についていた。





祐也はまだ来ていなかった。





大丈夫。





まだ時間になってないから来てないだけ






10:30






大丈夫。






ちょっと準備に時間がかかってるだけ。






11:30






大丈夫。






ちょっと寝坊しただけ。






12





祐也とそっくりな人が






女の人と腕を組みながら歩いてた。






時計台の前で止まったかと思えば。






祐也とそっくりな人は嫌、祐也は






私の方をチラッと見て






キスをした






私をじっと見つめながら。






私はただただ夢中で走った。






自分の部屋に行き






ベットにダイブ。






涙はなぜか出て来なかった。






ただ、別れなきゃなーなんて冷静に





考えている事に自分でも驚いた。






いつかはこうなるってわかってた。






いつかは別れがくるって。





だからいいんだ。