その言葉を聞くと彼女は更に目を輝かせ一気に話し出した。
「本当ですか。私、フェラーリのあの赤い車体が大好きなんですよ。なんか、セクシーな感じがしませんか?大人の魅力って言うのかな。だから、フェラーリ応援しているんですよね。」
そこからは、もうレースの結果などそっちのけで彼女のフェラーリ論が延々と続いた。途中からは僕があいづちしていようといまいと気にしない、彼女の独壇場だった。
それでも僕はそんな彼女を見ているだけですごく楽しかった。毎日、こんな時間が過ごせるなら会社に行くのも悪くない、今までの僕だったら思いもしない事を考えたりもした。そんな風に思っていると、僕の目に見慣れた高層ビル群が僕の目に映り始めた。楽しい時間は長くは続かなかった。
「本当ですか。私、フェラーリのあの赤い車体が大好きなんですよ。なんか、セクシーな感じがしませんか?大人の魅力って言うのかな。だから、フェラーリ応援しているんですよね。」
そこからは、もうレースの結果などそっちのけで彼女のフェラーリ論が延々と続いた。途中からは僕があいづちしていようといまいと気にしない、彼女の独壇場だった。
それでも僕はそんな彼女を見ているだけですごく楽しかった。毎日、こんな時間が過ごせるなら会社に行くのも悪くない、今までの僕だったら思いもしない事を考えたりもした。そんな風に思っていると、僕の目に見慣れた高層ビル群が僕の目に映り始めた。楽しい時間は長くは続かなかった。


