ひたすら、あの声が聞こえてくるのを待った。1秒がとても長く感じられた。いつまで待ってもあの声が聞こえてのではないか、そんな風に不安を感じたりもした。だんだん、さっきまで引いていた掌の汗が徐々に元に戻ってきている感じがした。