家に着く。
「ただいま…」
「…遅かったな。学校をサボってどこに行っていた。」
「…理央さんと、公園に行って…倒れちゃって…それで、」

パチンッ

…父さんに叩かれた。
当たり前だ。
口に出して言ってみたら、もっと恥ずかしくなるくらい僕は馬鹿だった。

「お前は男だぞ!何をやってるんだ!…っ。どうして、俺と同じ間違いを犯すんだ…?」
「…」
「理央さんだけは、理央さんだけは…お前が守れ。お願いだから。」
「父さん…泣いてる?」
「俺は、母さんを…美羽を、守れなかった。」
父さんが泣くのなんか、初めて見た。

「もう…大丈夫だから。絶対、絶対に守るから。」