私はずっと暗い部屋で1人、布団に潜って泣いていた。

どれだけ起きていたか分からない。

ただ目を閉じると
首に縄をつけた岳がこっちを見るから。

怖くて眠れない。
でも何か食べなくては人は生きられない。


そっと立ち上がって冷蔵庫を開けると、板チョコを割って口に含んだ。

でもダメだった。

『…うっケホッ』

全部そのまま吐いてしまう。

『何も食べらんない感じかな…』

ずっとこれじゃあ死んじゃうよ。

『それもいいかも』


また布団の中に戻り蛍光灯を見続ける。