『ちょっと待ってよ本当に無理!嫌だってば!
やだよ!真人!』
真人なんか突き飛ばしてやりたいのに
体がもう自分の体じゃないみたいだ。
「舞!行かなくちゃ。」
真人は泣いてた。
大粒の涙をポロポロ流して。
「舞は岳の親友なんだから。」
親友なんだから。
引きずられるようにして棺に辿り着く。
あー君も一緒に支えてくれていたことには、その時は気付かなかった。
「舞見なくちゃ。」
花の優しい香りが
頭の中をくすぐる。
どうして。
岳はそこにいるの?
眠っているようになんて見えない。
わざとらしく首にかかった布が何を意味してるのか
こんな時にだって理解できた。


