一生分の愛を君へ

何度か携帯の中で見た。

あの年下の女の子。


岳の棺の横で泣き叫び、数人に励まされている姿が見えた。

あの子は彼女だから。

特別だから…

頭の中も心臓も破裂しそうになった時に
肩にあった真人の手が後ろから私の目と耳を塞いだ。

「見なくていいものもあるよ。
聞かなくていいものも。」

真人の苦しそうな声で、私の体の破裂しそうなものが全部
優しく鼓動を刻みだした気がした。

「でも岳のことは見てあげなくちゃ。行こう?」

分からない。


『まなと…無理だ。』

「舞?」


『無理無理…』

「…。」


真人がギュッと私の手を握る。


『やだ。辞めて。やだよ。』


足には力が入らないのに
足の裏だけは地面から離れようとしない。

だってここてお別れをしたら岳はもう

『待って待って待って!やめて!』

岳がいなくなる。

世界から


私から