「舞。行くよ?」 何? 「岳が待ってる。あいさつしないと。」 何て? 岳の棺は 蓋が開けられ回りに人が集まる。 ドクンッ と大きく鼓動がなった。 もう その時間がやって来たんだ。 足が動かない。 大きな鼓動と一緒に たくさんの涙が流れた。 運ばれてきた花を 大勢の人が 岳の棺に入れていくのが 理解できていた。 真人の手が 私を支えているのも分かった。 『いやだー!やだー!』 急に耳に入った悲鳴のような声に 一瞬我に帰る。 泣いているのは 岳の彼女。 だった女。