気が付くと朝だった。

自分自身、寝ていたのか起きていたのかも分からない。

ただ時計は進み
日付は変わっていた。


ふと、黒い服に身を包んだ自分の体を見て嫌な現実が蘇る。

黒いスカートに増えていくしみが、ずっと泣いていたのだと
今もまだ泣いているのだと教えてくれた。

静かに目を閉じると
大粒の涙が頬を伝った。

そのまま眠りについたけど、岳は逢いには来てくれなかった。

真っ暗な夢の中で
また1人で泣いた気がする。