一生分の愛を君へ

葬儀場には
黒い服を来た人がたくさん溢れ返っていた。

入り口に立つ黒い文字の看板。


「品川岳」

の名前だけがいやにはっきりと見えた。

岳は死んだのだと。
もう
いないのだと。
その看板は言っているのだ。

そして
涙が止まらなくなるのは突然だった。

車を駐車して二人で地に足を着けて入り口に立って
扉が開いて。

途端に溢れて止まらなかった。
言葉も何も出てこなかった。
何?

この重苦しい空気は?
白と黒しかないこの部屋で

みんなが涙を流してる。
涙で霞んだその先に

置かれている写真は
誰?