一生分の愛を君へ

まだはっきりと現実を受け止めていなかった。


「岳が酔って転んだらしいよ?」

と言われたような感覚だった。

だって真人からのあの電話が鳴ったのは
岳が二十歳を迎えるたったの5日前。


前日にお酒を飲んでバカ笑いしてた私に
何を信じろと?


岳が
首を…?

『真人ごめん。車停めて。』

「どうした?」

『…吐く』

キキーッ

バタン!

真人は急いで車を寄せると、うずくまる私の背中を擦った。

『真人…。』

「何?」

『まだ自分が冷静な気がする。』