一生分の愛を君へ

真人の前で泣かないのも悲しまないのも、今に始まったことじゃない。

真人は私が本当に悲しんでいるかどうかを理解することが出来ることも分かってる。
それでも真人は何も言わないから。

『とりあえず飲まない?』
その30分後に、私は真人と岳と3人で
成人式の前撮り写真を見て笑っていた。

何でこんなに笑ってるんだろう。
私はやっぱり強いみたいだ。

そっと携帯に手を伸ばしメールを打った。
『今晩集合。』

昨夜味方につけた、高校の部活の仲間へ。

送信完了画面の奥で
スーツを着た卓の写真が見えて

胸が苦しくなった。