一生分の愛を君へ

飲み始めた頃。
夜のゲレンデを楽しむ人がチラホラいた。
それが許可されているのか禁止されているのかは知らない。

飲んでいくうちに全く人がいなくなったことには気付いた。


コースの木に彩られたイルミネーションが余りにも綺麗で
雪に反射したその光がまた幻想的で、真人は「うひょー」と声をあげた。

そんなことでいちいち乾杯を繰り返し、酔いが回りうとうとし始めた頃
背中に真人の苦しみの混じった寝息が聞こえた。

「あぁあ。もう寝るか。真人潰れたし。お前らまだ飲む?」

「もうちょい。」

「ふすま閉めるから。先寝るわ。布団はひいとくから眠くなったら来いよ。」