一生分の愛を君へ

「舞。明日遊ぼうぜ。」

『明日は木村君と彼女の家行くから無理。』

真人は寂しそうにため息をついた。
「誰なんだよ木村君。つかお前邪魔じゃん。気付いたら週1くらいしか店来なくなったしさ。」

『週1行けば多いでしょっ!』

働いていたあの店で、岳と真人と飲む日常は週に3、4回から週に1回に変わった。
岳への想いを心配してか、ただ単に寂しいのか
真人は頻繁に連絡をくれるようになった。
岳は相変わらず、自分が飲みたいときにしか連絡して来ない。

都合のいいときばっかりと思いながらも、岳の誘いには全てyesと答えてしまう自分が嫌いだ。

木村君や彼女の香澄といれば、私は私だ。

『香澄!』

『舞、遅い!』

私はいつものように香澄の家へやってきた。

独り暮らしの香澄の部屋はいい溜まり場で、バイト終わりによく立ち寄った。

最近では、木村君と私だけで行くことが多い。
恋人同士に友達が1人混ざって遊ぶなんて
さほど珍しいわけではないだろう。

私だって楽しいから一緒にいるだけだ。

でもこの2人は
ただ楽しいから私を呼ぶわけではなかった。