一生分の愛を君へ

美帆は嬉しそうに列へ仲間のもとへ戻ったが、少し不安そうにも見えた。

「アイス溶けてんよ。」

拓郎の声にハッとして、手に垂れたアイスを舐める。

美帆のサークルの出番までの時刻は刻々と迫っていた。

「考えすぎなんじゃねえの?ちょっと。」

その声で全員が孝介を見た。

「そう見えるよ。何か。もっと楽にさ。」

うん。

「結婚すんじゃねえんだし。」

うん。

「つかなんでそんな未練たらたらなの?」

うん。
分からない。ほとんど知らない舞に、俺は何故はまっているのか。

何故、こんなに好きなのか。

「忘れないといけないかな。」

「知らねぇ。お前が決めろよ。」


忘れたくない。
諦めたくないんだ。