一生分の愛を君へ

「俺も。つけるまでみはっててやるよ。」

拓郎が立ち上がる。

「バカタレ。」

拓郎の右手が、ぬまおしょうすけのデコを弾く。
イテッと小さな声がした。

「つけてくんなかったら、諦めろ。」

ぬまおしょうすけは涙目だ。それはデコピンが痛いからか、諦めろと言われたことへの恐怖か、恥ずかしさか。

しばらく拓郎を見つめ、マスコットを見つめる。
ペンギンのマスコットを指差し「これください。」
と力強く言った。

うむうむと頷き、120円をもらった。
「このたこ焼きと、おばけケムリをあげよう。」

拓郎はかっこつけていた。
「がんばれ。」

「ありがとう。」

ぬまお少年と仲間たちは、走って少女たちの方へ向かった。
少年の手には、しっかりとペンギンが握られていた。

「おい。あのたこ焼き誰の金だよ。」

「想生の180円は未来ある少年のために使われたんだ。」

「腹へった。」