一生分の愛を君へ

「そっか。それにしては…」

「何?」

「いや、随分意識しあってるなって。思ってさ…」

「…そ」

「…そ?」

「そうだね。」

真人はすごく優しい顔をしていた。

ふと影を感じ目をやると、美帆が真横に立っていた。

「帰んの?」

『うん。』

「気をつけて。」

『少し時間くれる?』

美帆の友達はいつの間にか帰っていた。俺は言われるがまま外に出る。
大きなガジュマルの下に置かれたベンチに腰を下ろした。
『たいした話じゃないんだけど。』

美帆の顔は、いつもより長いツケマツゲ以外にも化粧がされてすごく大人に見えた。

『明日のダンス見に来てくれるよね?』

「そのつもりだけど。」

『あのさ』