一生分の愛を君へ

女の子たちの制止を無視して拓郎はユニフォームを脱ぎ捨てる。

『ちょっと!』

「何か差し入れ買ってくるから許して!」

拓郎は顔の前で手を合わせる。
『えーどこ行くの?』

「体育会系女子に癒されたから次はセクシー系女子見に行くの。」

『ここにいんじゃんセクシー系バスケ女子たちが。』

女の子たちはケタケタと笑った。

『想生。何その顔ーあんたどうせ美帆見に行くんでしょ?』

『スケベ』

「何でだよ。」

女の子たちは再び、ケタケタ笑った。とても楽しそうだ。

『お土産要らないから孝ちゃん連れてきてよ。』

「何で?」

『可愛いから。』

ケタケタ。ケタケタ。
その笑い声を許しと捉えた俺たちは、手を振り体育館に向かった。