一生分の愛を君へ

孝介を後ろに乗せて大学に行くと、翼と拓郎は美帆と学食のテラスでジュースを飲んでいた。

「よーす」

拓郎がストローをくわえたまま手を挙げる。
何故美帆がいるのだろうか。

『想生!おはよ!』

「お。」

学園祭準備で彩られた大学は、毎年胸を踊らせてくれる。
じゃじゃん!と、今日も美帆は目の前で回った。

ダンスの衣装ができたらしい。

ピンクの肩が出たTシャツにフワッフワの白いミニスカート。

ハイカットのスニーカーで華麗に回る。

『明後日は13時。しあさっては18時からだから。』

「おー行けたらいくよ。」

『全部来てね。』

「行けたらな。」

美帆は最近浮かれている。
翼は黙って頬杖をつき、拓郎は「いーなぁ可愛いじゃん」とニカニカと褒めた。

美帆は満足したようで、サークルの仲間の方へ戻った。

「見ようぜダンス。」

「え?」

「かっこいいじゃん。」

ふうん。孝介はすごく自然だった。