一生分の愛を君へ

かなちゃんは、お前のことが好きなんだぞ。
分かってるのか?孝介。

孝介と出会ったのは大学のオープンキャンパス。

かれこれ3年くらい付き合ってるけど、彼女がいたことはない。

優しくて明るくて気が利いて、パッチリタレ目で、女子からは可愛いと人気なのに。
こいつは全然興味を示さない。

「孝介ー。」

「あんだよ?」

「俺振られたのかな。やっぱり。」

「振られてないパターンもあんの?それ初耳なんだけど。」

「…信じらんないって黙ったんだってば。」

孝介の素振りが止まった。首のタオルで顔を拭き、水を要求する。

俺は地面のペットボトルを高く投げた。

孝介はそれをキャッチして水を飲んだ。
「信じられたら付き合ってくれんの?」

「…分かんない。」

「俺なんかもっとわかんねぇよ。」

だよな。俺はまだ期待していた。
かなちゃんの話を聞いて何だか気持ちが浮わついて、自分だって頑張るぞとか熱い気持ちになってしまった。