一生分の愛を君へ


『どこに?とか聞かないんですか?』

「あ、ごめん聞いていいの?」

『ふふふ。』

かなちゃんは幸せそうに笑っていた。
俺たちの前にビールがおかれる。

「就職おめでとう。」
「おめでとう。」

ゴンと鈍い音で、ジョッキがぶつかった。

『レストラン。東京の。』
「東京?」

『そう。』

「ほお。立派だな。」

『来月いっぱいで、千葉を出ます。』

「そらまた急だね。」

うふふともう一度笑い、入り口を見た。

『いらっしゃいませ。』

カランカラン
と入ってきたのは、真人だった。

「よっ!」
真人と2人の男女が入店し、俺たちの後ろのテーブルに腰かけた。

「生2つと、あーくんは?」
「ノンアルコールで何か木場さんお願い。」

入り口をしばらく見続けたが、舞いは現れない。

翼は意味ありげに俺を見た。

「なぁ。なぁ真人。」

「想生ちゃん久々。今日2人なんだ?」

「うんまぁ。なぁ車直った?」