一生分の愛を君へ

9月に入り、学校では学園祭の準備が始まっていた。
学生たちは様々な出し物を考え動き始める。

ダンスサークルに入る美帆が、暇そうに食堂で駄弁る俺たちのもとに現れた。

「どうしたの?」
『そこで衣装作ってんの。』
指差された『そこ』には、女子が20人くらい集まり何やらわいわい話していた。
「ダンスサークル?」
『J・H CREWね。』
「ジェイエイチクルー中に何してんの?」
美帆はうふふと笑う。最近の美帆は余裕があるのだ。

『想生を見つけたから。』
「…へぇ。」
今度はえへへと笑い、じゃあまた。君たちもまた。と手を振り仲間の元へ帰って行った。

「すっげぇよなぁ。」拓郎が感心する。
「何が?」
「いやはや。根性あるって。」
「想生なんかのどこが好きなんだろうな。」孝介が毒づく。
「孝介のバカ!タレ目!」