一生分の愛を君へ


目が覚めると昼を過ぎていた。カーテンの隙間から入る光がじりじりと暑い。
上半身を起こし、汗をぬぐう。
扇風機が首を振り切るたびに、カタンと音がした。

「あー…」
かけていたタオルケットがベッドの下に落ちている。
「俺、振られたんだよな…?」

多分。そういうことだ。
信じられないと言い、黙り込んだのだ。

「そういうことかぁ…」

とたんに悲しくなり、両手で顔を覆った。掌がじんわり熱くなる。
扇風機の風がそよそよと体にあたる。
足元でヴヴヴッと携帯が震えた。メールだった。大学からと、卓郎からだ。

今日飲みいこうぜ、と言うメールに了解の返事をする。
海風には行きたくなかった。ビール買って月の砂漠。ともう一通メールを送る。ヴヴヴッと震え、今度は了解の返事が届いた。