一生分の愛を君へ

出口に向かう俺に、舞はバタバタガタガタとついてくる。
外に出ると涼しいような温いような風が吹き抜けた。背後から『暗いし…』と声がする。
ベスパの横に立ち、乗ってと言うと
すごく不満そうな顔をされた。しかし、ジンジャーエールの一気飲みで何だかテンションの上がった俺はやる気に満ちていたのだ。
つかつかと目の前まで近より、ヘルメットをかぶせてカチャリとロックする。

今回も『痛っ』と言っていたが、ふんだ。と思い無視をした。
再びベスパに戻りまたがった俺は、顎で「早く乗れ」と指示をする。

乗りはしたものの、『渋々』と顔に書いてあるようだった。

ギシッとベスパが沈み、舞の白い手がシートをつかんだ。
今の俺がそんなんで満足するものか。やる気に満ちているのだから!