一生分の愛を君へ

席につき、深呼吸をしてジンジャーエールを注文する。
突っ伏したままの舞に声をかけた。
「一人で来たんだ。」

何も答えない。寝てるのか、拒否なのか。

「なに飲んでるの?」

答えない。ただ、ひっくと体が揺れた。
また泣いているんだ。いつもいつも何をそんなに悲しんでいるのか、分からなくて悔しくて頭がぐちゃぐちゃになる。

「…何で泣くんだよ。」

舞のしゃくりに力が増した。助けたい。抱き締めたい。触れたい。守りたい。
くそぅ。と思った。

俺は何も分からない。
ちくしょうと思った。

「顔を上げろ。」
右手で舞の頭をつかみ、無理矢理起き上がらせた。いーっ!と固い表情で涙を流しながら顔を上げる。
人間らしさをみて、嬉しくなった。
「ぶっ細工だな。」

『なっんで』

「ブス」