一生分の愛を君へ

俺は告白方法を考えた。
まず場所は海がいい。出会った場所だ。
それで、好きになったと言おうか。
俺のことどう思ってるのかと聞こうか。でもそれで嫌いと言われたら?
だよなと笑って解散するか。

あぁ告白とは難しい。

それからも俺の海風通いは続く。
次の日もその次の日も、海風の前を通り時には食事をした。
舞を見つけることができたのは、7月半ばの夜だった。

孝介の家で遊んだ帰り、後に拓郎を乗せて海風の手前でスピードを落とした。
カウンターに座る後ろ姿にドキンと心臓が高鳴る。

「想生?いた?あれ舞?後ろ姿じゃわかんなくね。」
舞だ。絶対舞だ。

「多分舞だと思う。」
「マジか!」
拓郎は行こうぜ入ろうぜとはしゃぐ。
ばか野郎。俺は告白しなくちゃいけないんだぞ。

「お前は帰れよ。」
「やっぱり?送ってね。」
早く海風に行きたいと、焦る気持ちがばれないようにゆっくりとベスパを走らせた。
何て言おうか。何て言うべきか。

拓郎を送って家に帰り、風呂に入って着替えをした。夕飯を食べて考える。
何て言おうか。何て言うべきか。