一生分の愛を君へ

『告白するの?てゆうか見込みあるの?』
あるのかな…分からない。でも、頑張りたい。
「分からない」

ずっと前を見ていた美帆が、じぃっと俺を見た。

『告白してよ』
告白。
『なんか納得いかない。』
…納得。
『どこの誰か分からない人なんて、芸能人みたいなもんじゃん!』
語尾を荒げて美帆は言う。少し涙目だった。

「違うよ美帆。舞は会えるんだ。」

また会える。と思う。
『だったら会って告白して。』
「そんな無茶苦茶な。」

『絶対だよ。してよ。』
「いやだって物事には順序ってもんが…」
「ダメ!!」

泣かせてしまった。女の子を泣かせたのは、小学校六年生の時以来だ。


あの時はほうきを掌に立ててバランスをとって遊んでいた。拓郎との真剣勝負だった。
後ろを通った小宮さんにぶつかり、小宮さんは手に持っていた水槽を落とした。
お腹から下をびしょびしょにして、水槽が割れて金魚が地面をばたついていた。