一生分の愛を君へ

わかんないけど、会った時からすごく気になってさ。単純に顔がタイプだっただけかもしれないけど。会うたびいっつも泣きそうで心配なんだ。

「あいつ、月の砂漠像見たのかな?」
いろんな言葉が頭をよぎり、絞り出した言葉がこれだった。
俺はこの、月の砂漠像が好きだった。

「見ねぇだろ。御宿町に月の砂漠像って、地元の人以外にそんなに浸透してんの?」
そうだ。観光客があまりにもこれを写真に撮るから、有名なんだと思っていたが、実際のところは知らない。

「好きなんだ?舞?のこと。」
顔が熱い。心臓が早い。
舞に会いたい。

「あー…っと。だってさぁ。」
じぃっとこっちを見られているのがわかる。

「すっっっっごい可愛いよね…」

膝に顔を埋めてそれを言ったのは、確実に顔が赤いからだ。
拓郎が含み笑いで言う。

「馬鹿じゃねーの。」