一生分の愛を君へ


「何で嘘ついたんだよ」

拓郎の声は少しだけ怒っていた。
俺は、絶対大丈夫じゃないのに大丈夫と言う舞を目の前に、何だか虚しくなった。
ので、明日学校だからと帰ることにした。
今日は土曜日だ。学校はない。
「わりぃ。」

ふう。と、大袈裟なため息が電話越しに聞こえた。

「まぁいいよ。なぁ、海いかねぇ?」

俺はベッドの上で右に一度転がる。
「久々に月の砂漠前。」

もう一度右に転がる。

「迎えにきて。」

最後に左に転がり、「おう。」と返事をした。