一生分の愛を君へ

とりあえずと言う木場さんの一言で、舞と男は俺たちのテーブルに混ざった。

舞の腕を引く男を見て。

何だよ触るなよ。お前はいったい舞の何だよ。
とイライラしたが、その男が俺のとなりに舞を座らせたことで
そんなことはどうでもよくなった。

何これ?何のご褒美?

緊張して、どうしたらいいか分からなくて気持ち悪くなりそうだ。

それでも喜びが圧勝。俺の口許は緩まずにはいられなかった。
拓郎の「乾杯」でグラスがカチカチと音をたて、なんだかんだ会話は盛り上がる。

拓郎と男は何だか空気が似ているようでケタケタと笑っていた。
散々笑い合ったあと、で、お前は誰なんだ!と 拓郎が言ってもう一度笑う。
と言うのを何度も繰り返した。
孝介が一緒になって笑い、最近なんかあったかと男に問う。
男は舞がつい最近誕生日だったのだと言った。

3人がおめでとうと言い、舞がどうもどうもと頭を下げる。
俺はムッとして男を見た。
舞の誕生日も、どこに住んでるかも俺は知らない。
ちくしょう。と唇をかんだ。
でも、誕生日が近そうだと思い直し、男に何日なのかと訪ねると
「2月!」
へらりと答えたのでもう一度ムッとした。
全然つい最近じゃない。