一生分の愛を君へ

結局俺は、自分の誕生日前日に、友達三人をいつもの居酒屋まで2往復半かけて連れていった。

その上ソフトドリンクかよ。と思ったが、先に着いた翼と拓郎が店に入らないで待っているという優しさを見せたので今日は許してやろうと思い直す。

「お待たせ。」

「行こうぜ主役の想生ちゃん。」

「想生ちゃん。」

「何だよ翼まで。気持ちわりいな。」

ギギギっと音をたて、海風の扉が開く。
「こんばんはー」
と挨拶をすると、店主の木場さんが笑顔で答えた。

「全員生?」

「生ー」
のやり取りで少しイラつくのを抑え
「俺烏龍茶」となげやりに言った。