一生分の愛を君へ

雪が降り、俺はよく海に溶けていく雪をひたすら見つめた。
たくさんたくさん降る雪を全部、一瞬で自分の一部にする海の姿が好きだった。
そんな寒い海でさえ、舞を思い出す。
モヤモヤした気持ちで冬を越え、学校にいくと美帆がクリスマスプレゼントをくれた。
紺色の箱から出てきたのは、バイクの形をした金のタイピンだった。
就活用かと聞くと、美帆はタイピンがなんなのかよくわかっていなかった。

そして春を越え、姉の彼氏が旦那になり
梅雨が来た。
大嫌いな梅雨が。