一生分の愛を君へ

「おう。」
孝介と合流したのは、美帆の部屋から3分の1程度進んだ交差点だった。

「わりぃ。遅くに。」

「いいよ。暇だし。」

「拓郎は?」

「寝た。」

冷えた風がひゅーひゅーと体を冷やす。
日の当たらない場所には、先日の雪が残っていた。

「行こうぜ。」

孝介は俺のほんの少し前を、自転車を押しながら歩く。
カタカタカタカタと車輪の音だけが響いていた。