一生分の愛を君へ

しばらく無言が続いた。

先に声を出したのは、もそもそとケーキを口に運ぶ美帆だった。

膝を抱えてフォークを見つめながら
『お風呂先使って。』

完全にぐだくだだ。
ほにゃほにゃと立ち上がり、バスタオルはそこーと説明する。
歯ブラシはこれー
ボディそーぷー
洗顔でしょー
しゃんぷー
りんすー
けしょうすいー
クレンジングー
「それいらねぇよ。つか分かった!何となくわかるから、寝てろ。」

『あれ?』

「ん?」

『私は?』

「…は?」

『一緒に入ろうか?』

「ふふ…いらない。」

不覚にも笑ってしまった。
そのまま美帆をリビングに戻し、浴槽にお湯を溜めさせてもらった。
この浴室は、いい香りがした。
シャンプーもコンディショナーもボディーソープも全部いい香りだ。

マッサージクリームもある。
お湯がたまるまでの時間に頭を洗い、顔を洗い、体を洗う。
ザブンと体を沈め、一息ついた。今日はクリスマスだ。
ツリーのある部屋でクリスマスのDVDを見て
ケーキを食べ、手巻き寿司をした。お酒を飲んだ。

美帆が準備したクリスマスた。
風呂を出たら、もう寝よう。