一生分の愛を君へ

ジェンガが倒れるのと同時に
『やらろたぁー』
と、恐らくやられたと言いながら美帆が俺の膝に倒れ込む。
「おいおい…」

参ったぁと叫びながら腰に抱きつき、固まった。

「大丈夫かよ?」

『大丈夫じゃないよーケーキ食べなくちゃぁ』

美帆はもうべろんべろんだ。
「起きろって、ケーキ食うんだろ?」

『チュウしてくれたら起きる。』

「寝てろよ。」

美帆はガバッと飛び起き、思わず「わぁ!」と声をあげる俺の上半身にしがみついた。
『お願い!一回!』

「一回!じゃねぇよ!ほらケーキ!」

美帆の顔が俺の顔わずか1センチ先で止まり、ギロリと睨まれた。
くるりと向きを変えケーキにありつく。

俺は左手に缶ビールを持ったまま両手をあげて、押し倒される途中のまま動けなくなった。

まずい。
これは非常にまずいぞ。
俺は俺を保てるか。