一生分の愛を君へ

「…おかえりなさい」
「爆睡じゃねぇかよ。」

軽く笑いながら、コートを脱ぎ台所で手を洗う。

「ずっと寝てたの?」

「つうか遅くねぇ?」

むぅーっと伸びをすると
背中がポキッと鳴った。
「バイト17時までじゃねぇの?」

「んあ?バッセン行ってきた。」

「は?俺待ってんのに!?」

「だって行こうぜって言われたから。メールしたぞ?つか何?お前彼女なの?」
あはは
と笑う孝介。
手にしゃもじを持って素振りを始める。携帯には確かに、孝介からのメールがきていた。

嬉しそうに素振りを続ける孝介。
よほどバッティングセンターが楽しかったんだろう。
「腹へった!俺飯食ってねぇよ?寝てたもん。孝介は?」

「俺軽く食った。」

「裏切り者!」

「お前勝手に来たんだろ。」

むむ。

孝介は冷たいと思う。

「孝ちゃーん。ご飯つくってよー!」

「うざ!」

実家なんだから家で食えよなぁと言いながらも、結局オムライスを作る孝介は
実はとっても優しいのだ。
そして結構うまいのだ。