一生分の愛を君へ

「なぁ翼ーどうやってあんな可愛い子と付き合ったんだよー?」
と孝介がボールを磨きながら訊ねた。

「んー…」
「いいなぁ!畜生!俺だってもうすぐ真美子ちゃんとどうにかこうにかなるぜ!」

「あぁ後輩の?」

「そ!今メール待ち!」

俺の寄っ掛かるベッドが、ゴロンと転がる拓郎によってずしりと沈む。

「…メール待ち?」

「そう!」

「返ってきてねぇんじゃん。」

「孝介うっぜー!」

二人の会話で翼が笑った。その笑い声をもかき消すように
俺の携帯が鳴り響く。
ディスプレイには【古市 美帆】の名前が出ていた。