一生分の愛を君へ

何だよ。さらりと誉めやがって…。ドキドキするじゃないか。

自分の顔が赤くなってるのがわかる。
落ち着けと思う。
自分に。

「話し聞いてんのかよ…」
落ち着け!と思ってコーヒーをひとくち飲んだ。

照れてるー!とか、言われんのかと思ってハラハラしていたら
舞はごめんと謝ったから、いいけどとクールに答えた。つもり。

「ていうかさ、奇跡じゃね?普通また会うか?すげぇよマジで。」

『そうだね。当たり前みたいにまたついて来ちゃった。』

「よく生きてたじゃん。」
ニッコリと舞を見ると、突然すごく不安そうな顔になっていた。

嫌な感じにドキッとして、鼓動が早まる。

「おい?」

『やめてよ!』

どうしよう。
「会えてよかった。」

だって俺は、お前に生きててほしかったんだ。

『私は…。会いたくなんてなかったよ。』

ずどーん。
と思った。

膝に顔を埋める舞を見て。
ギャグ漫画みたいに立ち尽くしてしまった。

「分かったよ。」

もう行こう。
バイト行こう。

階段を上がってベスパに股がり
エンジンをかけて舞を見た。泣いているようだった。

俺には、何もできない。