一生分の愛を君へ

ふむふむ。
と思いながら、階段に腰掛けると
舞も隣に腰かけた。

すぐそばの彼女から、ベビーパウダーの仄かな香りがした。

昨年の夏、汗疹になった姉ちゃんが肘の裏にぱふぱふやっていたことを思い出す。

この匂いは、すごく好きだ。

「彼氏?」
出来るだけ自然に、コーヒーのタブがコクンと空く音に集中した。

『手がなかなかかっこいいね。』

ズキュン