一生分の愛を君へ

固まる女に目を逸らされる前に
まっすぐそっちに向かった。

細身のTシャツにスキニー。高いヒールのサンダルで現れた美帆の後

BEAMSとかかれたTシャツとスウェットのハーフパンツ、ビーチサンダルの舞は
随分幼く見えた。

実際の歳は分からないけど。
どんどんどんどん近づく俺に
不審そうにする男。

お前は舞のなんなんだ。
と言う気持ちをおさえ
腕を組む男に一応許可を求める。

「怪しいものじゃないですよ。この女貸してください。」
「いや、怪しすぎるだろ!」
不審そうに見ていた男がすかさず突っ込む。

近くで散歩中のチワワがキャン!と鳴いた。

腕を組む男は
「声が届かなくて、視界に入るとこまでなら貸し出します。」

と、舞と俺の様子で、顔見知りだと察知したようで
すぐに舞を差し出した。

なかなか頭の切れる男だなと
少し恨めしくなるが
ヤキモチ妬いていても仕方がないので
恐れ入ります。と頭を下げた。

緊張したような顔の舞に
遥かに緊張している俺は冷静を装い
人差し指で来いと呼んだ。
もうひとりの男がなにやら騒いでいたが
歩きだした舞を見て
少し優越感に浸った。