一生分の愛を君へ

カンカン照りの太陽の下
涼しい風を受けてベスパは走る。

舞に会いたいなぁ。

青々とした空と海を見つめながら
浜に沿って走り
願掛けのつもりで舞が車を停めてた駐車場にベスパを停めて浜を歩いた。

昼過ぎの太陽は、真上から俺に攻撃を続ける。

夏がきたなと思う。
波際まで行き海を眺め、しばらく見つめて帰ることにした。

14時半からバイトだから、そんなに時間はない。
一度ため息をつき、駐車場に向かおうと振り替える。
駐車場には、黒いエクストレイルが停まっていた。

さっきはなかったよなぁ。と、エクストレイルをじっと見る。
中から同世代くらいの男が二人出てきた。

観光客?

そして、後部座席から女が一人。

女はゆっくり車から降り、辺りを見渡した。

俺は胸が高鳴るのと同時に少し落胆する。
一人は浜へ歩きだし
一人は女を待つ。
女はもう一度辺りを見渡し
俺は女と目が合う。